結核

結核というと過去の病気との印象を持つ方が多いのでは無いでしょうか。実際に昭和25年には12万人以上が結核で亡くなっており、当時の死因第1位でした。その後死亡者数は減少しており平成28年の死亡者数は2000人弱になっています。一方で結核の患者数も減少傾向となってはいますが、日本の結核罹患率は人口10万人当たり13.9人となっており、アメリカの2.8人、ドイツの7.0人と比較しても先進国の中では依然結核患者数が多い国となっています。また日本の中でも大阪府は人口当たりの結核患者数が最も多く、日本全体の平均の約2倍の罹患率となっています。

結核の症状は長引く発熱(微熱)、咳、痰、倦怠感などが代表的ですが、症状は多彩で、中には無症状で偶然検診などで発見されることも珍しくありません。検査はまずレントゲンの撮影を行い、結核が疑わしい場合には、痰を採取して、顕微鏡で観察したり、菌を育てたりして診断します。中には痰の検査でも診断がつかずに気管支鏡検査を行うこともあります。

結核と診断された場合、他人に感染させる可能性が高いと判断されたときには(痰の検査で顕微鏡で結核菌が見つかった場合)専門病院での隔離入院が必要となります。また、他人に感染させる可能性が高くないと判断されたときには外来での治療を行います。

治療は3-4種類の薬を約6ヶ月内服しますが、結核の発症部位や、患者さんの状態(糖尿病や免疫不全がある方)によっては6ヶ月以上治療を行うこともあります。

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