非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌は結核菌とライ菌を除いた抗酸菌の総称で100種類以上の菌が発見されています。これらの非結核性抗酸菌に感染して病気を発症した状態が非結核性抗酸菌症です。余り聞き慣れない病名かもしれませんが、近年増加している疾患であり、たまに新聞やテレビでも取り上げられていますので効いたことのある方もいるかもしれません。

前述の通り、結核菌も非結核性抗酸菌も、「抗酸菌」と呼ばれるカテゴリーに属する菌のため、両者は似ているところもたくさんあります。結核菌も非結核性抗酸菌も全身に感染しますが、多くは肺の病気として発見されます。非結核性抗酸菌症の症状は咳や痰、時に血痰や喀血などがあげられますが、症状に乏しく検診などで偶然発見されることが多い疾患です。結核と異なりヒトからヒトに感染することは無いとされており、隔離の必要はありません。検査は結核と同様に痰をとって検査しますが、結核同様なかなか診断がつかずに、気管支鏡検査を行うこともあります。

非結核性抗酸菌は100種類以上あるため、菌によって病気の進行具合や使う薬が異なりますが、実際にヒトに感染して病気を起こす菌はM. aviumとM. intracellulareの2菌腫が大半を占めており、この2つの菌を総称してMAC症と呼んでいます。MAC症では多くの場合進行が遅いこと、ヒトからヒトへの感染が無いこと、結核と比較して薬が効きにくいことから、病状によっては治療を行わずに経過をみることも多くあります。MAC症を含めて非結核性抗酸菌症は診断や治療の判断が難しいこともあり専門医への通院が推奨されます。ご心配な方は一度ご相談ください。

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